【ウーメラ(オーストラリア南部)永山悦子】人類初の小惑星からの岩石採取に挑み、小惑星との往復飛行を成功させた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」が、13日深夜に地球へ帰還する。小惑星イトカワの砂などが入っている可能性のあるカプセル探索のため、着地予定地のウーメラを訪れているJAXAの約40人の研究者たちは12日、カプセル回収に向けた最後の確認作業に追われた。
はやぶさの地球までの距離は、12日午前9時現在、約71万6000キロまで近づいた。13日午後7時50分ごろにインド北部の高度約7万キロでカプセルを切り離し、午後10時50分ごろに大気圏へ突入する。カプセルはウーメラ砂漠へ着地、はやぶさ本体は耐熱構造になっていないため燃え尽きる。 カプセルは、電波と大気圏突入時の光跡を手がかりに探索する。カプセルは、高度10キロで耐熱素材のカバーが外れてパラシュートが開き、探索用の電波の発信が始まる。JAXAは、着地予想地域を取り囲む形で、電波をとらえるアンテナ、光跡を観測する撮影装置を各4カ所設置、それらの情報からカプセルの着地点を推定する。着地すると、ヘリコプターから赤外線カメラで観測し、大気圏突入に伴う熱を伴った物体を探す。さらに翌朝から、ヘリで本格的な探索を始める。 JAXAによると、14日中にカプセルが見つかれば、最速で18日に日本へ到着する。電波が出ないなど手掛かりが少ないと、探索まで数日以上かかる可能性があるという。 【関連ニュース】 はやぶさ:カプセル回収は準備万端 小惑星探査機:はやぶさ帰還、見届けよう…JAXA 小惑星探査機:「はやぶさ」最後の軌道修正に成功 小惑星探査機:「はやぶさ」カプセルは工夫満載 はやぶさ君:人気加速 13日に地球帰還 ・ 誤ってCO2噴霧、3人救助=マンション駐車場―東京・四谷(時事通信) ・ 「肉食系女子」は「恋人との時間が大事」(産経新聞) ・ 超党派で「財政健全化検討会議」…首相所信表明(読売新聞) ・ 27日に「孤独死」の講演会(医療介護CBニュース) ・ 混雑区間は有料継続も=高速道無料化で―前原国交相(時事通信)
by qikm3pdod7
| 2010-06-15 10:11
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